2015年10月21日水曜日

ナヴァラートリ:第1日目 シャイラプトリー

「シャイラプトリーはグルの祝福、サーダナ・バクティを象徴しています。彼女こそが、サーダナを活性化させるパワー、シャクティを与えます。それにより人は内なる旅路を歩み始めます。この祝福はとても重要です。なぜならプライドとエゴを破壊する力があるからです。」
-シュリ・スワミ・ヴィシュワナンダ


デーヴィーの名前:シャイラプトリー

ナヴァラートリの最初の夜は女神シャイラプトリーに捧げられます。“シャイラ”はヒマラヤ山脈を意味します。“プトリー”は娘を意味します。そう、彼女はヒマラヤ山脈の主ヒマヴァーン王(人格化されたヒマラヤ山脈)の娘です。彼女は過去世においてはダクシャ王の娘サティーでした。サティーは自らの夫でったシヴァ神に対する父の侮辱に怒り、焼身自殺を図った過去を持ちます。


シャイラプトリーは雄牛に乗り、右手に三叉の槍を、左手に蓮華を持ちます。しばしば彼女はドゥルガの御姿のうち、最も強力で最も神々しい姿を持つと言われます。ムーラーダーラ・チャクラを司る女神でもあります。



夕方


ナヴァラートリはカーリー・テンプルから始まり、集まった帰依者たちはシュリー・ピータ・ニラヤの周囲を行進しました。行進の先頭の人々は母なる女神の様々な神像を掲げて歩き、その後を大雨の中大勢が続きました。テントへ到着すると神々のムールティは祭壇のそれぞれのポジションに設置され、人々もテント内に入ってブランケットに身を包みました。


シュリ・スワミ・ヴィシュワナンダは行進より一足先にテントに入っており、続くセレモニーの準備をしていました。全員が座って準備が整うと、スワミジは短いスピーチをした後、誘導瞑想をリードしました。スピーチで彼は、ナヴァラートリの重要性について、そしてこの9日間を各々が母なる女神の愛を感じ、ナーラーヤナの住処へと転送されるための機会として利用することを強調していました。スワミジの誘導瞑想において、皆は目を閉じ、意識をハートの内側へと据えました。母なる女神を外側に見るより前に、内側にいる彼女に気付かなくてはならないことを説明しました。



セレモニーはグル・プージャから始まりました。いつもグル・プージャから始める理由は重要な知識です。グルの恩寵を通してのみ、母なる女神と神の恩寵を私たちは受け取ることができるからです。グル・プージャの後、ナヴァラートリの慣習的なプージャが順に行われました。カラシュ(壷に上にマンゴーの葉とココナッツが乗ったもの)にそれぞれの女神を召喚するカラシュ・プージャや、バイラヴァ・プージャを行いました。マーを崇める際にはバイラヴァ・プージャが不可欠です。ヴァイシュナヴァ・デーヴィーが悪魔バイラヴァへ与えた祝福の偉大さゆえにです。


概して、音楽チームによる活気あるバジャンとデーヴィー・サハスラナームの詠唱、祝宴を彩った華やかな装飾に包まれた中、シュリ・スワミ・ヴィシュワナンダと帰依者たちが母なる女神への愛から踊り飛び跳ねる中この日の夜は終わりを迎えました。ナヴァラートリの第1日目はあらゆる側面において完全に感じられ、この後さらにどんなことが待ち受けているのかを期待させる夜となりました。これはまだほんの始まりですから・・・。




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