2016年8月22日月曜日

バガヴァッド・ギーター・コース:第2日目


「戦士や英雄の力強さから堕落してはいけない。おお、パールタ! それはあなたに相応しくない。このつまらない心の弱さを捨てて立ち上がれ、おお、敵に天罰を下すものよ!」 主クリシュナ、シュリーマド・バガヴァッド・ギーター、第2章3節

バガヴァッド・ギーター・コースの2日目は、ちょうど前日の続きから再開しました. パラマハンサ・ヴィシュワナンダは、クリシュナ神が「自己の知識」を明かし始めた第2章の半ばから解説を始めました。先日私たちは、アルジュナが「がっかりした」状態、マハーバーラタの戦いで戦いたがらない状態を経験しているのを見てきました。クリシュナ神は、忍耐強く彼の言葉を聞きました。そしてアルジュナは、すっかり混乱して、親愛なる友に助けを求めました。


「なんの期待もなく、彼らはこれを惜しみなく全てに放射し、暗闇に座っている人たちのための灯火となります。彼らは暗闇に座っている人たちの導き手となります。そうして彼らも同様に自分の光を輝かせ出せるように。そしてこれが帰依者の仕事であり、バクタの仕事です。一旦神の愛の甘さを味わうと、彼らは十分に強くなるので、他の人たちが光を見つけるのを手伝うべきです。」- パラマハンサ・ヴィシュワナンダ、2016年8月17日

第2章を他の全ての章の中でもユニークなものにしているのは、ここでクリシュナが、グルの役割を担うところです。ここまでは、アルジュナはクリシュナを友人、従兄弟としてしか見てきませんでした。しかし今や、クリシュナはグルの役割を担い、アルジュナに、どのような態度で人は義務を果たすべきか、そして結果に無執着でいる方法を説明をします。第2章は、ギーター全体の要約のようにみられます。


「マインドを集中させなさい。どのようにマインドを落ち着かせることができるでしょう?」クリシュナは示しながら言いました。「私にマインドを固定させなさい!」彼は、虚空や空虚さに固定するようには言いませんでした。彼は言いました。「見なさい。私はあなたの目の前にいます。私は形を持っています。私は単なる概念ではありません。私は目に見えます。私に焦点を合わせなさい。私の足にマインドを置きなさい。」これは、どのようにサーダクやバクタ、帰依者が、マスターの御足にマインドの焦点を置くべきかということです。彼らは、彼らの内側にグルが座していることに気づくべきです。マインドを走り回らせないことです。何をしていようとも、決して一人ではないという気づきと共にするべきです。グルと神は、常にあなたと共にいます。そしてあなたが瞑想する時には、グルと神が自分の内側に座していることを気づくべきです。」- パラマハンサ・ヴィシュワナンダ、2016年8月17日

スワミジは、第2章の解説を正午頃終え、カルマ・ヨーガ(行為のヨーガ)についての第3章を始めました。第3章では、アルジュナは何をすべきかわからない:戦うべきか戦わざるべきか、ということを言い表します。クリシュナ神は、行為は他の人への奉仕であるべきであり、悟った魂でさえも行為は行うものであることを説明し、カルマ・ヨーガに深く入っていきます。願望の根本原因の説明をすることにより、クリシュナ神は、その願望が変容し、「自己」の知識に気づくまで、人はカルマ・ヨーガを行うべきである、ということを第3章で教えます。


「この世界に具現されている肉体のために、あなたの構造ができています。外側の世界との間の交信役として感覚器官を持っています。あなたは、この外側の世界に住んでいます。あなたは全てのことを外側で行っています。なのであなたは感覚を使います。そういう訳でここでは、感覚が最高のものだと言われています。なぜなら、これは直接あなたがもっと使っているものだからです。しかし、マインドは感覚より優れています。マインドは感覚をコントロールし、感覚は体をコントロールします。なので、マインドは感覚よりも優れているのです。それぞれが重要であり、「自己」のゲームの中で、それぞれが自分が演じる役割を担っています。ですから、あなたが体や感覚を見ている時、感覚からマインドへ、マインドから知性へ、知性からハートへ、ハートから意識へ、意識から本質へ、本質からより高い本質(ハイヤー・セルフ)へ、より高い本質(ハイヤー・セルフ)から神自身へこれは、この逆行する状態を、あなたは経ていきます。ですから、少しずつのコントロールで、あなたは成長していくでしょう。」- パラマハンサ・ヴィシュワナンダ、2016年8月17日

前日のコースと同じように、真夜中近くに終了しました。
パラマハンサ・ヴィシュワナンダは、参加者に解説を続けてほしいか、それとも次の日まで待ちたいか尋ねました。沈黙の返答で、長い一日で消化すべきたくさんの知識を得たという共通の同意がありましたが、マスターは、まだまだエネルギーに溢れ、もっと与える準備がありました。2日目は、キールタンとタクルジに対するアラティで終了しました。ジェイ・グルデーヴ!


ギーター・コースの間、多くの参加者のための偉大な資料は、新しいシュリーマド・バガヴァッド・ギーター:韻文と訳本 です。この本は、英語の訳がついたバガヴァッド・ギーターのサンスクリットの韻文を含んでいます。特定の部分についてのパラマハンサ・ヴィシュワナンダの短い引用文、マハーバーラタの家系図、サンスクリットの発音の解説も含まれます。次のサイトからこの役に立つ本についてもっと知ることができます。